第8回ムクナ会
第8回ムクナ会活動報告
平成27年4月26日(日)東京信濃町にて第8回ムクナ会を開催しました。
日 時 | 平成27年4月26日(日)昼食をはさんで11時45分から17時30分頃まで |
場 所 | 東京信濃町のスポーツカフェ チア・スサーナにて |
参加者 | 会長 藤井義晴 広報 三浦左千夫を含め 食育・調理研究家、薬学研究家、農業、研究家、医療関係者、流通関係者、利用者及びその家族、ムクナに興味のある方など39名の参加がありました。 |
開会あいさつ | 広報 三浦左千夫 第8回ムクナ会の開会あいさつと進行に関する説明などがありました。 |
発表内容 | 1)藤井会長 「ムクナについて(特に栽培法について)」パワーポイント資料を使って発表がありました。内容について簡単にまとめると以下のとおりです。 ・ムクナとの関わりは、1982年ブラジルの宮坂四郎先生(現在91歳)から研究課題として紹介されてから現在まで33年間であること。 ・ムクナの栽培方法や注意事項についての説明。 ・現在ムクナの根粒菌の研究をしていること。 ・ハッショウ豆とフロリダベルベットビーンの違いについて。 ・一般のマメ類と同様にムクナ豆も生で食すると毒性のある成分を含むので調理して食べる必要があること。 ・ムクナ豆を普及させて大豆に代わるようなものにしたいという思い。 ・ガーナではムクナ豆を食料にしている事実の紹介。↓下記から動画でムクナ会の発表の一部がご覧になれます(33秒)↓ 2)慶応大学薬学部・天然医薬資源学 准教授 羽田紀康先生 「天然物研究とムクナ豆」について資料を配布して発表がありました。内容について簡単にまとめると以下のとおりです。 ・天然物化学の定義の説明。 ・一次代謝物と二次代謝物の違いの説明 ・天然物から見出された抗がん剤の例について ・食物のもつ価値について ・ポリフェノールの説明 ・抗酸化作用についての説明 ・食品(植物)について漢方薬的観点を含めた説明 ・健康食品と医薬品の3つの違いについての説明 ・ムクナ豆(生豆)に関する今後の研究課題 1)L-dopa以外の他の成分の探索、 2)生物活性の探索と其の評価法についての説明 ・まとめ (編集者のコメント) 「一定の成分が抽出された人工的なものと自然なものとの違いは、『いいところを引き出し、悪いところを押さえる。』総合作用を期待できることにある。」とのお話が印象的でした。ムクナ豆について言えば、ムクナ豆をまるごと食べているからこそ、豆に含まれる他の成分がLドーパをうまく補完して効果的に機能しているのではないかと想像しました。(羽田先生の言葉ではありません。編集者の私見です。)3)お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 教授 香西みどり先生 「ハッショウマメのL-DOPAの制御法および調理品の嗜好性について」パワーポイントを使って発表がありました。内容について簡単にまとめると以下のとおりです。 ・豆に含まれるLドーパの除去方法の詳細で化学的なプロセスとその結果について図を使った分り易い説明。 ・Lドーパを除去した豆を利用した調理例の紹介。 甘煮、醤油煮、味噌煮、練り餡、着色餡、クッキー、パウンドケーキパン、あんパンです。 以下資料の一部です。(編集者のコメント) ムクナ豆に含まれるLドーパは、加熱したり水にさらしたりすると減少してゆくことが発表を聞いていて良く分りました。また、興味深かったのは、調理したものの美味しさを測る「嗜好意欲尺度」9段階でした。これはとても新鮮でした。 4)研究者発表 5)参加者の自己紹介 6)広報 三浦 以下は、資料の一部です。 (事務局より) また、同様に会合への参加希望もいただいておりますが、ご病気等でムクナ豆を利用している方々の個人情報を保護する観点から、すべての方の会合参加に対してお応え できていないのが実情です。 今後は、組織の在り方や運営方法などを含め、ムクナ豆の普及のために活躍できる任意団体としてのムクナ会を整備する必要があるかとも考えています。 今後とも関係者の 皆様のご理解とご協力をお願いいたします。 以上 |