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L-ドーパは、ムクナ豆に天然成分として多く含まれアレロパシー効果がありしかも脳がドーパミンを生成するための原料となる重要な物質です。

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天然L-ドーパの威力ムクナ豆

植物としてのムクナは、土壌保全や農薬を使わずに済む自然循環型農業の担い手として注目を集めています。また、その種子であるムクナ豆は、パーキンソン病などドーパミン不足が原因の病気に著しい効果があります。ムクナ会は、植物としてのムクナの有効利用や食品としてのムクナ豆の普及のために、関係者が集い、その利用方法、効能効果の体験談、料理方法などを発表し合う場を提供しています。

ムクナ会 会長よりご挨拶 <東京農工大学 大学院教授> 藤井 義晴

fujii ムクナ(はっしょうまめ)をブラジルの宮坂四郎先生から教わり、栽培してそのアレロパシーの研究を開始したのが1983年で、もう31年になりますが、研究は遅々として進んでいません。宮坂先生には本当に感謝しており、ムクナのアレロパシーの研究で農学博士号をいただくことができたのは先生のおかげと感謝しています。宮坂先生はブラジルの大豆の父といわれている豆の専門家で、今日ブラジルが世界第二の大豆生産国になった基礎を築かれた大碩学です。

ムクナを、大規模栽培の弊害で疲弊した土壌を改善する緑肥として利用することを提案され、ムクナは現在ブラジルで有機農業や土壌改良に普及しており、アフリカや東南アジアにも広まりつつあります。 わたしは農学部の栄養化学講座の出身で、大学のころソラマメに含まれるL-DOPAが重要な食品成分と教わったことがムクナに注目したきっかけで、博士論文の内容はムクナに大量に含まれるL-DOPAに雑草の生育を抑制する作用があることを見つけたのが新しい発見で雑草防除への利用が中心でした。

その後、作用機構の研究と栽培を細々と継続しています。 ムクナを大豆に代替する古くて新しい豆として復活しようという研究プロジェクトを提案していますが、研究面ではまだまだ苦戦しています。しかし将来的には、ムクナ会の皆さんの活動によるムクナの知名度向上と普及による相乗効果で、日本のみならず世界のムクナ研究が大きく進歩することを期待しています。

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