第7回ムクナ会
第7回ムクナ会活動報告
平成26年12月6日(土)東京農工大学府中キャンパスにて第7回ムクナ会を開催しました。
日 時 |
平成26年12月6日(土)午後3時30分から午後7時頃まで |
場 所 |
東京農工大学府中キャンパスの農学部本館にて |
参加者 |
会長 藤井義晴 広報 三浦左千夫を含め
農業研究家、医療関係者、調理研究家、生産者、流通関係者、利用者及びその家族、ムクナに興味のある方など23名の参加がありました。 |
発表内容 |
1)藤井会長
今回初めて東京農工大学の府中キャンパスでムクナ会を開催するにあたり、挨拶 と開催場所である大学の歴史や建物等に関する説明がありました。 また、研究テーマであるムクナのアレロパシー効果や農業に対する利用価値などムクナの全般的な事柄について説明がありました。
・ムクナ豆のプロジェクト(日本の暖地で大豆を補完する豆として普及した
・ムクナ豆と雑草の関係(広葉雑草をよく押さえる。イネ科作物と相性がよい)
・ムクナ豆のL-ドーパには雑草の生育を抑制する活性がある
・ヘアリーベッチとムクナは相性が良い。2)広報 三浦
男性ホルモンが関係するEDや血糖値にかかわる糖尿病、L-ドーパにかかわるパーキンソン病などムクナ豆が症状緩和を手助けする事実やそれらを研究対象にしようとしている一部の大学の医学部などの動きが紹介されました。 パワーポイントの資料でムクナ豆の食べ方の紹介やその注意点などについてコメントがありました。
3)女子栄養大学教授 小西史子先生
ムクナ豆の抗酸化作用について、パワーポイント資料を使って説明がありました。 現在、論文として発表するための準備中とのことで詳細をお伝えすることができませんが、要旨は次のとおりです。
① 抗酸化とはどんなことかについての説明
・酸化と還元 切ったリンゴの片方の表面にレモン汁をかけておくと黒ずんでこない。もう片方は酸化して黒ずむという写真は分り易かったです。(レモンに抗酸化作用があるということ。)
② 体内でも酸化作用が起きている
・良い点→活性酸素の作用による細菌、ウイルスの除去
・悪い点→過剰な活性酸素の活動によるガン、脳卒中、動脈硬化などのリスク
③ 酸化物質と抗酸化物質
・酸化物質→放射線、喫煙、飲酒、排気ガス、電磁波、紫外線など
・抗酸化物質→植物が作る自衛物質であるポリフェノールなど →食事から摂る。
④ ムクナ豆の抗酸化作用
・ムクナは、抗酸化作用が高いことで知られている黒豆と比較しても「抗酸化能」で数倍の高さを持っている。Lドーパは抗酸化作用が高いのでそれが一因として考えられる。
・抗酸化能が高いものとして、アサイー、黒豆、小豆、ブルーベリー、クルミなどが比較対象として紹介されましたが、ムクナはそれぞれの抗酸化能を大きく上回る。
⑤ ムクナ豆の調理例の紹介
・大豆の味噌とムクナの味噌の違いについての発表
・ムクナの味噌、パン、パウンドケーキ、アンパン
⑥ ムクナ豆が認知症に効果がある可能性の研究についてのコメント
4)埼玉県立杉戸農業高校教諭 若山先生
恩師からアレロパシーの話を聞いてその本を買い著者の藤井会長の存在を知ったことから今回の会合に参加することになった。
① 杉戸農業高校の紹介 食品流通科で食品の商品化の取り組みをしている。そこで食品としてのムクナに着目した。
② 農業高校として地域との連携を模索する中、ムクナを教育資源として捉えてその利用方法を研究する。同時にムクナの魅力を発信する。
③ 台湾と日本の生徒の共同研究も行っている。
5)参加者の自己紹介
各自簡単に自己紹介していただきました。
*利用者の一人から「試行錯誤で利用方法を研究しているが、他の会員との情報交換でより良い利用方法を探りたい。」との要望がありましたのでWebを利用した会員同士の情報交換の場を作るように準備します。 今回は、お天気も悪く場所も遠いなかたくさんの方々に参加していただきありがとうございました。おかげ様で中身の濃いとても良い集まりになりました。 次回はさらに充実したものにしましょう。 |