第3回ムクナ会
平成24年4月15日(日)東京信濃町にて第3回ムクナ会を開催しました。
日 時 |
|
場 所 | 東京信濃町のスポーツカフェ チア・スサーナにて |
参 加 | 会長 藤井 義晴 広報 三浦 左千夫 を含め 農業研究家、医療関係者、食育・調理研究家、加工販売者、利用者、ムクナに興味のある人など31名の参加がありました。 |
発表内容 | 1)藤井会長 ・自身のムクナ研究は、ブラジルの大豆の父と呼ばれる宮坂四郎先生との出会いに始まり、茨城県つくば市の農業環境技術研究所を経て東京農工大学に至るまで20数年間続けていること。 ・ムクナはヒマラヤ原産でアジアの各地に固有種があり、その一部がアメリカや中南米に移植されて今は世界各地に分布していること ・ムクナ豆に含まれる天然のLドーパは、雑草防除などのアレロパシー効果があり「環境に優しい農業」に利用できるとともに医療面でも大変役立つものであること。 ・ムクナ豆は非常に硬く、調理方法が難しいがそれを克服することで食糧としても人類に役立つものであること。 ・ムクナの栽培方法や利用方法についての説明と注意喚起など。その他、長時間にわたりムクナについての大変貴重で有益なお話がありましたが掲載スペースの都合があり紹介できないのが残念です。2)食育・調理研究家 ・ムクナ豆に含まれる天然Lドーパの特殊性を考慮した場合に、それを残す調理方法と消し去る調理方法を確立する必要があることとそれぞれを研究中であること。その例として、味噌、黄粉、麺、乾板などを試していること。また、かつて国内で食されていた時代の文献などから料理方法を復活させたことなど。3)医療関係者 ・医薬品などの効能・効果を確かめるためにはモルモットなどの実験動物が使われることが多いが、人とモルモットなどの小動物とは毛細血管の構造が違い代謝が違うので、モルモットでの実験結果と人間に対する影響は必ずしも一致するものではないこと。 ・日本人の体の基本構造は縄文後期から弥生前期にかけて完成したもので、戦後の食生活が日本人の遺伝子に合わないものであることから生活習慣病などの病気が多いとの説が紹介されました。 ・その他、とても有意義なお話がたくさんありましたが、この場で紹介できないのが残念です。 4)アグロフォレストリー専門家 5)利用者 6)栽培者 7)広報 三浦 8)新規参加者の自己紹介 9)質疑応答・情報交換 |
雑 感 | 前回と比較すると、パーキンソン患者とその家族の方々の参加者が増加し、発表内容も充実の度合いを増していてムクナ会が目指す形が整いつつあります。今後は、さらに各方面の専門家やパーキンソン病以外の利用者も多く集まり、相互に積極的な情報交換が出来る場を作っていきたいと考えます。 |