活動報告

第6回ムクナ会活動報告

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第6回ムクナ会

第6回ムクナ会活動報告

平成26年4月27日(日)東京信濃町にて第6回ムクナ会を開催しました。

日 時 平成26年4月27日(日)昼食をはさんで正午から午後4時30分頃まで
場 所 東京信濃町のスポーツカフェ チア・スサーナにて
参 加 広報 三浦 左千夫 を含め
農業研究家、医療関係者、流通関係者、利用者及びその家族、ムクナに興味のある方など28名の参加がありました。
*藤井会長は今回急病のために欠席しました。
発表内容 会長挨拶
第6回ムクナ会をとても楽しみにしておりましたが、突然のインフルエンザのために入院治療を余儀なくされ参加することが出来ず残念です。このムクナ会は、慶応大学医学部を最近定年退官された三浦左千夫先生が中心になって設立されたもので、医学的な利用と普及や会の運営についても活躍されておりいつも感謝しています。わたしは医学的なことはわかりませんので、この分野の研究者が増えることを願っています。ムクナは研究していくと、実は日本原産の「はっしょうまめ」という名前で、九州や四国など日本の温暖な地域で栽培されていたことがわかりました。中尾佐助先生によって提案された「照葉樹林帯」を特徴付ける植物であり、サクラやツツジと同様に、ネパールから東南アジア、中国南部、台湾から日本にかけての「日華系植物区系」に分布しており伝統的に利用されていました。お茶の水女子大学の香西みどり先生、飯島久美子先生(現:東洋大学)らによって調理法が研究され新たな利用法も提案されています。しかし、ムクナには、L-DOPA以外にもいろいろな生理活性物質が含まれています。種子を調理したり醗酵させて食用とする伝統的な利用法は安全と考えられますが、葉をお茶にして飲んだり、種子を調理せずに利用することにはリスクがあります。このようなリスク面の研究が重要であると考えます。ムクナが化学肥料や農薬の使用を減らす緑肥として農業面で利用され、また調理して食品として再利用され、古くて新しい豆として復活することを願っています。1)広報 三浦
ムクナ豆の特性や利用方法についてパワーポイントを利用した分り易い説明がありました。以下はそれらの一部です。

①パーキンソン病などドーパミンが不足する病気に対してムクナ豆が有効である最大の理由は、その成分中の天然Lドーパであることは関係者の間では良く知られています。そのLドーパがどのように脳に届きドーパミンになるのかのメカニズムについて説明しました。

②ムクナ豆のLドーパを有効に利用するためには一緒にバナナを食べない方が良いことをその理由を含めて研究者の論文等を紹介しつつ解説しました。

③摂取されたLドーパは血液中に取り込まれます。その濃度は時間の経過とともに減少しますが、ムクナ豆の場合は薬の時よりも減少するスピードが遅いという研究者の発表資料を紹介しました。

④パーキンソン病患者は、ドーパミンとアセチルコリンのバランスが崩れていることが医療関係者の間では良く知られています。ムクナ豆がパーキンソン病に効果を発揮する主な原因はそれに含まれる天然Lドーパですが、その効果を補完するムクナ豆の天然成分について前述の「ドーパミンとアセチルコリンの関係」を示しつつ説明しました。

⑤ムクナ豆の利用者が自ら撮影したムクナ豆の摂取前と摂取後の変化の様子のビデオ映像を紹介しました。

*以下に説明資料として使われたパワーポイントの一部を掲載します。

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2)イトウ ジョージ先生
イトウ ジョージ先生は、脳神経外科の日系ブラジル人医師で慶應義塾大学病院に研修医として勤務しています。イトウ先生からは、パーキンソン病とその外科手術DBSについて説明がありました。また、手術の概要とその効果、手術後の薬剤との兼ね合いについても説明がありました。

3)利用体験談
①青い山さん
自らがパーキンソン病患者であり、ムクナ豆の栽培方法、利用方法についても研究を重ねている「青い山さん」から体験談の発表がありました。
以前は薬を服用していましたが、現在はムクナ豆のみで健康を維持しているとのことで、その様子をムクナの栽培方法等を含めて「青い山のブログ」で常に発表しているそうです。興味のある方はどうぞアクセスしてください。青い山さんのブログはこちらです。 また、パーキンソン病には足もみが効果的とのことで、ご自身で開発したマッサージ方法もムクナ会終了後に実演指導しました。

利用者のお母さん
瀬川病で長年車いす状態だった幼い娘さんがムクナ豆を摂取することで普通の生活が出来るまでに回復して現在元気に仕事をしているという奇跡のような体験談がありました。このキッカケを作りムクナ豆を継続的に入手できるように協力してきた関係者がムクナ会の藤井会長と三浦広報というのも不思議な巡り合わせです。ムクナ豆のことなどほとんど誰も知らない十数年前にムクナ豆の利用を始めて成功した方ですからその探究心には敬服します。なお、現在は高齢で認知症を患っているお母さんがムクナ豆を利用していて効果が出ている状況の報告がありました。

利用者 
ご夫妻での参加です。パーキンソン病で薬を使わずムクナ豆で健康を維持している夫の様子を妻側から報告しました。
ムクナ豆を利用し始めたその日から効果があり、動きが悪かった手が背にまわるようになったとのことです。ムクナ豆の食べ方は必ずしも一定していないそうですが、現在は身体の緊張がほぐれて歩行にはまだ困難はあるが、しっかりと声も出るようになり表情も発病前に戻ったそうです。(初めてムクナ会に参加した時のことを知っている他の会員さんからも同感の声がありました。)

利用者のご主人
パーキンソン病で薬とムクナ豆の併用をしている奥さんについての体験談が発表されました。今は薬を服用していて手が震えてくるとムクナ豆を摂取するようにしているとのこと。ムクナ豆でその震えは止まるそうです。

利用者のお父さん
建築関係に携わる息子さんのムクナ豆の利用例が紹介されました。
仕事をしていてノミを落とすことが多くなり息子さんの異変に気付いたとのことです。病名が確定するまで時間がかかり薬の副作用も体験しています。現在は薬とムクナを併用しているとのことです。

4)栽培関係
①石森さん(農業技術者 神奈川県農業技術センター)
ムクナ豆の栽培のタイミングと収穫量の関係について説明がありました。また、ムクナは畑の主作物のあとを緑で覆って土が流出しないようにする「カバークロップ効果」があることについても説明がありました。「カバークロップ効果」については、農林水産省のホームページに説明があります。参考にしてください。こちら

②会員さん 
パーキンソン病で薬とムクナ豆を併用していて自ら栽培もしている方の体験談がありました。豆の出来具合によっても効果が違うとのこと。出来の悪い豆は効きが悪いそうです。病状は進行せずにヤール1のままだそうです。

③静岡の会員さん
パーキンソン病の方からムクナ豆の栽培を依頼されて3年程前から栽培を続けている体験談がありました。うまく収穫できるようになるまでには、やはり試行錯誤があるようです。サヤが硬くて大変だが天日干しにすると豆がはぜるとのことです。
*なお、青い山さんからは石油ファンヒータの前で乾かすとはぜるとのコメントがありました。

④秋田の会員さん
会員さんの中では最北での栽培体験談が紹介されました。お知り合いの方の薬とムクナ豆の併用パターンの紹介もありました。その方は一日2回食べて調子が良いそうです。

5)流通関係者
ムクナ豆製品の製造・販売にかかわる流通関係者二社からそれぞれ自己紹介とコメントがありました。

6)議案
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ムクナ会の運営費用を捻出する方法について意見の交換があり、今後はムクナ会開催ごとに参加費として少額を徴収することで積み立てていくことになりました。
*なるべくムクナ会の状況が分り易く伝わるように取りまとめたつもりではありますが、割愛した部分も多々あります。すべての方のコメントを紹介することが出来ずに申し訳ありません。
今後ともムクナ会の発展のためにご理解ご協力くださいますようどうぞよろしくお願いいたします。

次回も皆様のご参加をお待ちしております。
(※写真は歓談中の皆さん)

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