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第11回ムクナ会活動報告

投稿日:2017年1月19日 更新日:

平成28年12月11日(日)東京信濃町にてムクナ会を開催しました。

日時:平成28年12月11日(日)昼食をはさんで11時45分から15時50分頃まで

場所:東京信濃町のスポーツカフェ チア・スサーナにて

参加者:会長 藤井義晴、広報 三浦左千夫を含め、医療関係者、教育関係者、栽培者、流通関係者、利用者及びその家族、ムクナに興味のある方など44名の参加がありました。

開会挨拶:司会 広報 三浦左千夫から開会の宣言
会長 藤井義晴から挨拶がありました。

発表内容:広報 三浦左千夫
・ムクナ会がスタートしたいきさつについて簡単な説明がありました。
・今年は3月と11月にブラジルのサンパウロでムクナに関する講演会があり、3月については藤井会長と三浦の両名が講演し、11月については三浦が講演したとの報告がありました。11月のものについては、パワーポイントでその様子が紹介されました。
・パワーポイントを使って以下の項目について説明がありました。
① ムクナ豆の栽培から収穫までの様子とそれぞれのタイミングでの注意点
②収穫したものをどのように加工すると良いのかの説明
③ムクナ豆の有効成分、食べ方、食べ合わせで良くないものの紹介などがありました。
④ムクナ豆の効果に関する海外の論文の紹介
⑤どのような人がどんな目的でムクナ豆を利用しているかの状況についての説明
⑥ムクナ豆の利用上の注意事項
お茶の水女子大学教授 香西みどり先生(調理学)
(編集者注:2004年に藤井会長と知り合いムクナの存在を知ってからその調理等について研究している先生です。)
パワーポイントを利用して以下の項目について説明がありました。
① ムクナ豆に含まれるLドーパの調理による変化
(編集者注:Lドーパは以下の③に説明する特性があるので幼児を含めた一般の人がムクナ豆を食べても問題がないようにするためにはLドーパは限りなくゼロの状態の方が良いが、場合によって必要に応じた摂取が可能となるよう調理後のL-DOPAを測定し、L-DOPAの制御という観点からの研究です。)
② ハッショウマメのアレロパシーについて
(編集者注:アレロパシーとは「植物が放出する化学物質が他の植物・微生物・昆虫・動物等に阻害・促進あるいはその他の何らかの影響を及ぼす現象」と説明されています。植物の持つ他感作用は、安心・安全な食べ物生産のための有機農業、自然循環型農業に役立ちます。)
③Lドーパについて
Lドーパは一度に多くの量を摂取すると下痢、嘔吐などの症状を引き起こすことがある。
④ムクナ豆を利用した煮豆、餡、クッキーなどの紹介。L-DOPAが煮豆では約1/4に、餡では0になるなど調理の仕方で残存量が違うことを説明。
⑤「9段階嗜好意欲尺度」を利用したムクナ豆を原料にした煮豆、餡、クッキー、パウドケーキ、パン、アンパンの評価について
(編集者注:ほとんどすべての食品が評点5以上で多くの人にとってムクナ豆の加工食品は評点5の「時には食べたいと思うことがある」という受け入れ可能な評価でした。)
⑥ムクナ豆は食糧資源として有効で嗜好性も高い
⑦参加者に配布された資料の説明
質疑応答
参加者からの質問について、各専門家が回答しました。
新規入会者の紹介
今回、多くの新規会員が参加されましたのでそれぞれ簡単に自己紹介をしていただきました。その一人に瀬川病のお子さんを連れたお母さんのムクナ豆体験談は印象的でした。原因不明(後に瀬川病と診断された)で歩けなかった状態がムクナ豆を利用した翌日には効果が出て、ムクナ豆を利用することで現在は普通の子供と同じ状態にあるという報告でした。
(編集者注:ムクナ会関係者の体験談を聞く限りでは、瀬川病はムクナを摂取することで素早くしかも高い効果が出やすいです。その点、パーキンソン病に対しての効能効果は人それぞれの度合いが強く、効果が出やすい人と効果が出るのにとても時間がかかったり効果がはっきりしなかったりとバラバラになる印象が強いです。)
また、地域の特産品にしたいとムクナ栽培を始めた方々もいらっしゃいました。その一例を以下に紹介します。)
愛媛県立伊予農業高等学校 食品化学科
教諭 平内 修先生と生徒一名

ムクナ豆栽培の取り組みとそれを利用したムクナ豆製品の紹介があり、参加者全員にムクナボーロが一袋ずつプレゼントされました。(写真はその製品です。)
11mukunakai
(編集者のコメント:生徒さん方の手作りの素朴さとクセのない香ばしさが印象的でした。お茶や紅茶、コーヒーなどと一緒に食べるとおいしいですよ。)
金井先生(千葉県の鍼灸師)
パーキンソン病の治療について、ハリ治療と併用することで症状の改善が見られるとの説明がありました。
栗橋さん(工業技術者)
パワーポイントを使って以下の項目について説明がありました。
① ムクナ豆の特性
暖かいとツルがよく伸び、結実しにくくなる。寒いと成長せずに結実しやすい。
③ ムクナ豆の成分、特に必須アミノ酸等の身体に対する効能・効果
④ 化学式で表した自然成分のLドーパと薬のLドーパの違い。
・ムクナ豆の成分は、腸内環境を改善する働きがあるように思える。また何らかの酵素のチカラがあるのではないかと思えるとのコメントがありました。
(編集者注:初めてムクナのことを聞く人にとっても分かりやすい内容でした。)
利用者(娘さんの瀬川病の症状緩和にムクナ豆を1日70g利用してきた方)
藤井会長のムクナの研究とLドーパの話がTVで紹介されたことからムクナ豆を知り利用し始めて現在に至っている。ムクナ豆を焙煎して粉末にしたものを食べている。娘さんはすでに成人して普通の人と変わらない生活をしている。使い始めてから一日に摂取する分量・回数を決めるまで長い時間がかかったが、確定してからはすっと変更していない。効き目が落ちる時もあったが玄米食を初めてからさらに効果が安定するようになった。

・これについて三浦からムクナ豆、Lドーパ、パーキンソン病、瀬川病は腸内環境において相互のかかわりがあるのではないかとのコメントがありました。

ご主人のパーキンソン病の症状緩和のためにご夫婦で試行錯誤しながらムクナ豆を利用している方
現在、一回25gを一日4回利用している。クエン酸も一緒に使うと効果が高まる。食事については、野菜を多くして糖質を摂らないようにしている。ムクナの効きは精神状態によっても差が出る。(編集者注:今回はご主人が席を立って上記のような内容で挨拶されました。3年程前にムクナ会に初めて参加した時は今とは全くの別人で、表情も乏しく歩くのもやっとの状態だったのでその変化に驚きました。)
三浦
病気の症状緩和のためのムクナ豆の利用については、主治医と相談するように。また、利用する場合はいきなりの効果を期待せずにあせらず、ゆっくりと自分の適量を探すように
藤井会長
植物生態学を教える東京農工大大学院教授としてアレロパシーの強い植物を世界中で探す活動をしている様子をパワーポイントの資料で説明しました。
(編集者注:アレロパシーとは「植物が放出する化学物質が他の植物・微生物・昆虫・動物等に阻害・促進あるいはその他の何らかの影響を及ぼす現象」と説明されています。植物の持つ他感作用は、安心・安全な食べ物生産のための有機農業、自然循環型農業に役立ちます。)過去に訪問した国の一部
インド、ミャンマー、ガラパゴス諸島、小笠原諸島、ハワイネパール、ベトナム、ロシア、中国、スーダン、パキスタン、サウジアラビア、ケニア、イラン、ペルー、ブラジル
・ガラパゴス諸島と小笠原諸島は外来植物が強いとのことです。
・この木何の木のコマーシャルで有名なハワイの大木は実は外来種とのこと。
・イランの名産品のサフランはアレロパシーが強い
・紛争地を訪問することが多いが、そこは古代文明の地で様々な資源が多くアレロパシー植物も多いとのこと。
・ムクナの原種は危険でサヤの表面が毛でおおわれていてとてもチクチクする。それはかゆみ成分でムクナインと呼ばれるものそうです。
チア・スサーナのマスターの自己紹介
・店の紹介と広報担当の三浦との付き合い、ムクナ会とのかかわりについて
・過去数年間にわたるチア・スサーナでのムクナ会の様子について
・ご主人のパーキンソン病の症状緩和のために試行錯誤しながらムクナ豆の利用方法を模索しているご夫婦の二人三脚の様子の素晴らしさとご主人の体調の変化に驚かされたことについて
編集後記
食の安全を考えた時に農業はますます自然循環型が重要視されていくことでしょう。これは世界レベルでの動きであり、その担い手としてムクナは活躍する大きな舞台が待っています。
その種子であるムクナ豆は健康維持にとても有効です。ムクナ会の参加者やその周囲からの声はそれを如実に物語っています。
しかし、今回のムクナ会においても各方面の専門家から病気の症状緩和のために利用する上での注意が喚起されていますのであらためてここに紹介します。① ムクナ豆を利用したいと考える場合は、主治医と相談することをお勧めします。
② 利用する場合は、いきなりの効果を期待せずにあせらず、ゆっくりと自分の適量を探すこと。
③ 効果が出てきたから、あるいは自分より多くの量を摂取していて効果が高いからといって急に使用量を増やしたり自己判断で薬を止めたりしないこと。
④ 自分に合った使い方は時間をかけて見つけること。そのためには家族の協力がとても大切であること。
⑤ ムクナ豆は食糧として利用されてきた歴史が長いのですが、茎や葉、根などについてはその歴史がありません。また成分も明らかになっていません。ついては、それらを使ったお茶などの利用はお勧めできません。ご注意ください。OLYMPUS DIGITAL CAMERA 記念写真
たくさんの方々に参加していただきました。
飛行機で来ていただいた先生、生徒さんもいらっしゃいました。
それぞれに実りのあるムクナ会であったことと存じます。
皆さんありがとうございました。
次回の開催は、平成29年春頃を予定しています。

以上

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